認知負荷
脳の作業メモリには容量がある
「再生」で容量オーバーと適切な負荷を比較
脳の容量は有限。あふれた瞬間、学習は止まる。
「全部覚えようとする」と何も残らない
教育心理学者ジョン・スウェラーが1988年に提唱した認知負荷理論(Cognitive Load Theory)の中核概念。 人間の作業メモリ(短期記憶)には容量があり、超えると新しい情報は処理できなくなる。 マジカルナンバーは 「7±2」(ミラーの法則)、最近の研究では 「4±1」とも言われる。 厚い参考書をいきなり読んで挫折するのは、認知負荷オーバーの典型。 解決策は3つ──①情報を小さく分解(チャンキング)、②既知と関連づける、 ③不要な装飾を削ぐ。スライドが箇条書き10行より3行の方が伝わるのも、これが理由です。
身近な例えで理解する
例① コップに水を一気に注ぐ
小さなコップに水を勢いよく注ぐとあふれてこぼれる。 少しずつ注げばちゃんと入る。脳の容量(作業メモリ)も同じで、 一度に注ぐ情報量を抑えて、休憩を挟んで継続的に注ぐ方が定着率が高い。
例② 引っ越しの段ボール
重い本を一つの段ボールに詰め込みすぎると、底が抜ける。 小さな段ボールに分けて運ぶ方が、結果的に早い。 学習も同じで、1冊を分割して読む方が読破率が高い。
認知負荷=脳の作業メモリにかかる負荷。容量を超えると学習が止まる。 対策は 「分解して、間隔を空けて、関連づけて」。 厚い本を1日で読まない。チャプター単位で区切って、頭に余白を残す設計が効きます。